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この記事は原作7巻〜8巻(第55話〜第63話)の内容を含みます。アニメ2期未視聴の方は注意してください。
📋 この記事でわかること
- 聖夜決戦編が原作何巻・何話か
- クリスマスの夜の時系列(東卍vsバルハラ)
- 場地圭介の死亡と乾青宗(イヌピー)の変化
- ドラケン逮捕の経緯とその後の影響
- 武道がタイムリープで変えようとした未来
- アニメ2期・実写映画との対応関係
「クリスマスイブに人が死ぬ漫画がある」——そう聞かされた読者の多くが、実際にページをめくって息を飲んだはずだ。
東京リベンジャーズの第2の大きな山場、それが聖夜決戦編だ。血のハロウィン編で東京卍會は一虎問題を乗り越え、表向きは安定を取り戻した。だがその水面下では、旧黒龍メンバーが率いるバルハラという新たな脅威が動き始めていた。
2005年12月24日、東京卍會とバルハラの直接衝突は避けられなくなる。そして聖夜の暗闇の中で、武道が変えようとした未来は思わぬ方向へと転がり始めた。
本記事では、聖夜決戦編の基本情報から時系列あらすじ、登場人物、武道のタイムリープによる介入と失敗まで、完全解説する。アニメ勢も原作勢も、この記事一本でクリスマス決戦の全貌を掴んでほしい。
聖夜決戦編の基本情報
まず聖夜決戦編がどのポジションに位置する編なのかを整理しておきたい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 聖夜決戦編(クリスマス決戦編とも呼ばれる) |
| 収録巻 | 原作 第7巻〜第8巻前半(第55話〜第63話前後) |
| 舞台となる日時 | 2005年12月24日(クリスマスイブ) |
| 主な対立構図 | 東京卍會 vs バルハラ |
| 前の編 | 血のハロウィン編(第4巻〜第6巻) |
| 次の編 | 関東事変編(第10巻〜第15巻前後) |
| アニメ対応 | 第2期「聖夜決戦編」全13話(2022年10月〜12月) |
| 実写映画対応 | 実写映画2作目「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編・運命」「同 決戦」(2023年) |
血のハロウィン編が「場地圭介の死」を描いた内側の悲劇だとすれば、聖夜決戦編は「東京卍會が外敵と真っ向からぶつかる戦争」だ。2つの編は連続して起きたドラマで、血のハロウィンで生き残ったキャラたちがそのまま聖夜決戦に向かって動き出す。
リベ太
血のハロウィンからわずか2ヶ月でクリスマス決戦が来るんだ。東卍にとって本当に休む暇がない連戦だったんだぜ。
リベ子
バルハラって誰なの?黒龍との関係もよくわからなくて…。
リベ太
バルハラは旧黒龍メンバーが中心の組織で、半間修二と乾青宗が主軸。黒龍崩壊後の残党が固まったグループだな。
聖夜決戦編の主要登場人物
この編で動く人物は多いが、特に重要なのは以下のキャラクターたちだ。
| キャラクター | 所属 | この編での役割 |
|---|---|---|
| 花垣武道(タケミチ) | 東京卍會 | タイムリーパー。ドラケンを救うためにこの夜へ飛んだ |
| 龍宮寺堅(ドラケン) | 東京卍會 副総長 | 聖夜決戦の中核を担うも、逮捕という結末を迎える |
| 佐野万次郎(マイキー) | 東京卍會 総長 | バルハラとの決戦を率いるが、この夜以降に変化が生じる |
| 乾青宗(イヌピー) | バルハラ/旧黒龍 | 場地への復讐心と友情の間で揺れ続ける重要人物 |
| 半間修二 | バルハラ 頭(実質) | 稀咲の指示を受け、東卍を壊滅させるべく動く黒幕側の男 |
| 稀咲鉄太 | 東京卍會 参謀(黒幕) | バルハラを操り東卍を内側から崩そうとする真の黒幕 |
| 松野千冬(チフユ) | 東京卍會 | タイムリーパーの秘密を知る唯一の仲間として武道を支える |
バルハラという組織について補足しておく。黒龍の初代・九井一(クイチ)率いた本来の黒龍が解散した後、旧メンバーの一部が新たに作った組織がバルハラだ。中心人物は半間修二と乾青宗(イヌピー)。ただし実際の意思決定者は稀咲鉄太であり、バルハラは彼が東卍を崩すために使う駒の一つだった。
重要なのはイヌピーの立ち位置だ。イヌピーは場地圭介の親友だったが、血のハロウィン編での出来事を経て、複雑な感情を抱えたままバルハラ側にいる。この矛盾こそが聖夜決戦編における最大のドラマの源泉になる。
リベ太
半間ってずっと飄々としてるように見えるけど、実はかなりの戦闘力を持ってる厄介な男なんだぜ。
リベ子
稀咲って東卍のメンバーなのに、なんでバルハラを動かしてるの?
リベ太
稀咲の目的は東卍を弱体化させて自分が頂点に立つこと。だから表ではメンバーのフリして、裏で敵組織を操る二重スパイみたいな役割なんだ。
武道のタイムリープと「変えようとした未来」
聖夜決戦編の構造を理解するには、まずタイムリープの視点を整理しなければならない。
現代(未来)での武道の状況
武道は現代(2005年から12年後)で、かつての仲間たちが壊滅した結末を知っている。未来でのドラケンは死亡していた——正確には、刑務所内で殺害されるという最悪の結末を迎えていた。
武道が聖夜決戦の夜にタイムリープしたのは、ドラケンを逮捕から救うか、少なくともその後の命を守るためだ。しかし事態はそう単純ではなかった。
「この夜を変えれば未来が変わる」という仮説
武道の計算はこうだ。聖夜決戦でドラケンが逮捕されなければ、刑務所に入ることもなく、殺されることもない。だから決戦の流れを変えることに全力を注ごうとした。
ただし問題がある。東卍とバルハラの衝突はすでに避けられない段階まで来ており、どちらかを止めようにも双方が臨戦態勢だ。武道個人の力でできることは限られていた。
それでも武道は動く。千冬に事情を打ち明け、二人で知恵を絞る。「場地は死んでしまった。でもドラケンだけは守れるかもしれない」——そう信じて。
| タイムライン | 武道の目標 | 結果 |
|---|---|---|
| 血のハロウィン後 | ドラケン逮捕を防ぐ | 失敗(逮捕は防げなかった) |
| 聖夜決戦当日 | 決戦の流れを変える | 部分的な影響あり(後述) |
| 決戦後 | ドラケンの命を守る | 未来での変化へ繋がる |
リベ太
武道はいつも「完璧には変えられない」ことに苦しんでいるんだぜ。ドラケンの逮捕は防げなかったけど、逮捕後の命は変えられた可能性がある。
リベ子
未来が変わったかどうか確かめるには、また現代に戻らないとわからないの?大変だ…。
2005年12月24日の時系列(クリスマス決戦あらすじ)
聖夜決戦の夜の流れを、時系列で追ってみよう。
前日〜当日午前:両軍の準備
決戦の舞台は稲荷神社。バルハラは半間修二の号令のもと、旧黒龍メンバーを中心とした精鋭を集結させていた。一方の東京卍會もマイキーを筆頭に主要幹部が集結。双方ともに、この夜が決定的な衝突になることをわかって臨んでいた。
武道と千冬は事前に情報を集め、できる限りの準備をしていた。しかし圧倒的な戦力差がある以上、武道にできることには限りがある。それでも彼は前に進む——それがタイムリーパーとしての武道という男の本質だ。
夜・決戦開始:東卍vsバルハラ
クリスマスイブの夜、両軍は稲荷神社で激突する。数の上ではバルハラが優勢だったが、東卍にはマイキーとドラケンという二枚看板がいた。
戦闘は全面的な乱戦となった。幹部同士の個人戦も各所で発生し、特にドラケンとバルハラ幹部との激突は見どころの一つとなっている。
武道は戦いの中でも千冬と連携しながら、ドラケンに危険が及ぶ場面を防ごうとする。しかしバルハラの数の力と、稀咲が仕掛けた罠によって、戦況は複雑に変化していく。
決戦の中盤:イヌピーの葛藤
この決戦で最も複雑な動きをするのが乾青宗(イヌピー)だ。
イヌピーにとって、場地は幼馴染にして最も大切な友人だった。血のハロウィン編で場地が死んだとき、イヌピーの心には深い傷が刻まれた。そしてその傷が、彼をバルハラへと向かわせた一因でもあった。
しかし決戦の中で、イヌピーは武道と対峙する。武道は場地が最後まで誰かを守ろうとしていたことを知っている。その思いをイヌピーに伝えようとするが、激戦の中では言葉が届かない。
イヌピーの内面の揺れ——友の死への怒り、東卍への複雑な感情、それでもどこかに残る場地との思い出——が、この編の人間ドラマの核心を成している。
終盤:警察の介入とドラケン逮捕
決戦がクライマックスに達した頃、警察が介入する。大規模な集団乱闘は当然ながら通報されており、多数の警察官が現場を取り囲んだ。
東卍とバルハラ、双方から多くのメンバーが逮捕された。そしてその中に、龍宮寺堅(ドラケン)の姿があった。
ドラケンの逮捕——これが武道が最も恐れていた結末だった。
武道はあれほど動いたにもかかわらず、ドラケンの逮捕という結果は変えられなかった。しかし武道はここで気づいていた。逮捕は防げなかったとしても、刑務所内での死亡という結末は変えられるかもしれない、と。その希望が次のタイムリープへの動機となる。
リベ太
ドラケンが逮捕されてタイムリープが失敗に見える瞬間が、物語の一番しんどいところだよな。でも武道は折れないんだぜ。
リベ子
逮捕されても「刑務所内の命」を変えることができるって考えるの、武道らしいね。諦めない…。
ドラケン逮捕の影響と東卍の変化
ドラケンの逮捕が東京卍會にもたらした影響は、想像以上に大きかった。
組織への打撃
ドラケンは東卍の副総長というだけでなく、マイキーの暴走を止める事実上の歯止めだった。血のハロウィン編でマイキーが感情的になったとき、それを制したのもドラケンだった。その男がいなくなったことで、東卍の内部バランスは微妙に崩れ始める。
表面的な勢力は保っていても、ドラケン不在の東卍は精神的な支柱を欠いた状態だ。これが後の関東事変編でのマイキーの変化にも繋がっていく。
稀咲にとっての収穫
ドラケンの逮捕は、稀咲にとっては計算通りの結果だった可能性が高い。バルハラを使って東卍と衝突させ、警察を介入させることで最大の障壁であるドラケンを排除する——そういう絵を描いていた節がある。
ただし東卍はこの決戦で壊滅まではしていない。マイキーが健在である限り、東卍の核心は保たれていた。稀咲の計画はまだ道半ばだった。
イヌピーのその後
決戦後、乾青宗(イヌピー)がどう動くかも見どころの一つだ。場地を失い、バルハラでの立場も揺らいだイヌピーは、物語の中で再び武道や東卍側と関わる可能性を残している。この先の展開でイヌピーは重要な役割を担うことになる。
リベ太
ドラケンはマイキーの「感情ブレーキ」だったんだぜ。いなくなった後のマイキーが段々変わっていくのが怖いんだよな。
リベ子
稀咲ってほんとに計算高いよね。表では味方みたいにして裏で操ってるって、ゾクッとする。
聖夜決戦編の見どころ・名シーン
この編には、原作ファンが語り継ぐ印象的なシーンがいくつも存在する。
見どころ1:イヌピーと武道の対峙
場地の死を背負ったイヌピーが、武道と向き合うシーンは感情的な重さがある。互いの立場が違いながらも、「場地圭介という男」を介して繋がっている二人。言葉が届かなくても、なぜかすれ違いのまま終わらない関係性が描かれる。
詳しくは「場地×乾 友情の全記録」も参照してほしい。
見どころ2:ドラケンの戦う姿
この決戦でのドラケンは、副総長として組織全体に目配りしながら自らも最前線で戦う。その姿は「東京卍會の背骨」という表現がふさわしい。逮捕される直前まで折れない男の漢気が、この編のドラケン描写の核心だ。
見どころ3:マイキーの孤独
決戦後、ドラケンを失ったマイキーが一人で座っているシーンは、後の「マイキーの黒化」への伏線として読み返すと重みが増す。千冬の死、場地の死に続いて、今度はドラケンまで……。マイキーの心に蓄積されていく喪失が、静かに描かれる。
見どころ4:武道と千冬の連携
千冬はタイムリーパーの秘密を共有する唯一の仲間として、武道を支え続ける。この決戦でも二人は連携して情報収集と行動を続けた。後々の展開を知った上で読み返すと、この時点での千冬の覚悟が胸に刺さる。
見どころ5:半間修二の不気味さ
バルハラを実質動かす半間修二は、この編でも「どこか楽しそうに」暴力の中にいる。笑顔で戦う男の不気味さは、後の編でより深く描かれる半間というキャラクターへの重要な導入となっている。
リベ太
決戦後のマイキーが一人でいるシーンは読んでて胸が痛くなる。あの孤独が後の黒化への道に繋がってると思うと…。
リベ子
場地、千冬、そしてドラケン…。マイキーの周りから大切な人がどんどんいなくなるの、つらい。
血のハロウィン編との連続性
聖夜決戦編を深く理解するために、血のハロウィン編との連続性を確認しておきたい。
血のハロウィン編で起きたこと:
- 場地圭介が一虎を庇って死亡
- 一虎がマイキーに殺されかける(結果的に逮捕)
- 東京卍會が内部分裂の危機を乗り越える
- 乾青宗(イヌピー)が場地の死で深い傷を受ける
これらが聖夜決戦編に持ち越される課題だ。特にイヌピーの心の傷と、バルハラへの参加は直接的な連続性がある。そしてマイキーが場地と一虎という「幼馴染」を相次いで失ったことで、その心に静かな変化が生じていた。
聖夜決戦編は、血のハロウィン編の傷が癒えないまま始まった戦争だ。それゆえに登場人物たちの感情が生々しく、戦いに向かう動機も複雑に絡み合っている。
血のハロウィン編については「血のハロウィン編 名シーン10選と完全解説」も参考にしてほしい。
リベ太
血のハロウィンから聖夜決戦は時間的に近いから、ハロウィン編のダメージが残ったまま決戦に臨む感じが読み取れるんだぜ。
リベ子
ハロウィン編とクリスマス編が連続してるって知ると、キャラへの感情移入がもっと深まるね!
アニメ聖夜決戦編の見どころ
アニメ第2期「聖夜決戦編」は2022年10月〜12月にかけて放送され、全13話で構成されていた。
| アニメ2期 基本情報 | 内容 |
|---|---|
| 放送期間 | 2022年10月3日〜12月26日(テレビ東京系) |
| 話数 | 全13話 |
| 対応原作巻 | 第7巻〜第8巻前半 |
| 主題歌(OP) | 「White Noise」Official髭男dism |
| 主題歌(ED) | 「STEAL MY HEART」SUPER BEAVER |
| 制作 | ライデンフィルム |
アニメ版の補足描写
アニメ版では、原作では描写が簡略化されていた決戦前の準備や、キャラクターの心理描写が一部補完されている。特にイヌピーが場地の死後にどんな心境でバルハラにいるかについて、内面描写が丁寧に描かれている。
また、アニメ版のアクションシーンはアニメーションならではの立体的な動きで描かれており、原作の静的な戦闘シーンとは異なる迫力がある。特に全面乱戦のシークエンスと、ドラケンの個人戦は評価が高かった。
OPとEDが物語の感情を乗せる
Official髭男dismの「White Noise」は、この編のテーマである「喪失の中でも前に進む孤独感」をストレートに表現したナンバーで、アニメ版の雰囲気と見事にマッチしていた。SUPER BEAVERの「STEAL MY HEART」もファンから高い評価を受けた楽曲だ。
リベ太
「White Noise」が流れると聖夜決戦編の緊張感がよみがえってくるんだぜ。ヒゲダン×リベンジャーズの組み合わせは神だったな。
リベ子
アニメ版のイヌピーの描写が増えてるって聞いたら、アニメも見てみたくなった!
実写映画との比較
実写映画「東京リベンジャーズ2」は2023年に公開された。「血のハロウィン編・運命」「血のハロウィン編・決戦」の2部作構成で、血のハロウィン編の後半から聖夜決戦編にかけての内容をカバーしている。
| 項目 | アニメ版 | 実写映画版 |
|---|---|---|
| 尺・形式 | 全13話(1話約24分) | 2部作映画(各約2時間) |
| 描写の密度 | 原作にほぼ忠実・補完あり | 映画的に再構成。一部展開の圧縮あり |
| 決戦シーン | アニメーション迫力・多人数乱戦 | 実写スタント・リアルな臨場感 |
| イヌピー描写 | 比較的丁寧 | 若干簡略化の部分あり |
| 主題歌の印象 | Official髭男dism「White Noise」で強く印象付け | 映画的なサウンドトラックで演出 |
実写映画版の特徴は、舞台が実際の東京の夜景・路上で行われる点だ。クリスマスイブという設定を活かした夜の撮影は、物語の緊張感を違うベクトルで高めている。
どちらで楽しんでも聖夜決戦編の核心は変わらないが、「じっくり見たい」ならアニメ版、「一気に映画体験したい」なら実写版という選び方もあるだろう。
リベ太
実写のクリスマス夜のロケーションは雰囲気がよかったな。ドラケン役の俳優さんの存在感も原作のイメージに近くて良かったぜ。
リベ子
私アニメから入ったんだけど、実写も気になってきた。両方見るとより楽しめそうね!
聖夜決戦編が持つ「タイムリープ物語」としての意義
聖夜決戦編を「ただのヤンキー漫画の戦争編」として読むと、その深みの半分しか味わえない。この編は、タイムリープという能力の「残酷さ」を正面から描いた章でもある。
「見えている未来」があることの呪い
武道は未来を知っている。ドラケンが刑務所で死ぬという結末を知っている。それでもタイムリープ後の現在(2005年)では、その未来を「変えられるかどうか分からない」ままに行動しなければならない。
これは普通の不良漫画にはない「苦しみの構造」だ。知っているから行動できるが、知っているから失敗したときのダメージも大きい。武道のタイムリープは常にそのジレンマの中にある。
「完全には変えられない」という現実
血のハロウィン編では場地の死を防げなかった。聖夜決戦編ではドラケンの逮捕を防げなかった。武道がどれだけ動いても、歴史の大きな流れは簡単には変わらない。
ただし、完全に無意味でもない。武道が介入することで、最悪の結末の「形」は変えられる可能性がある。これが武道という主人公の諦めない理由だ。
千冬との「秘密の共有」
武道の苦しみを唯一共有するのが千冬だ。タイムリープの事実を知り、武道と共に「変えられる未来」を探す千冬は、武道にとって単なる仲間を超えた存在だ。聖夜決戦編でこの二人の絆が一層深まることも、この編の大切な要素の一つだ。
千冬とドラケンの関係については「ドラケン×松野千冬の絆」でも解説している。
リベ太
「未来を知ってるから余計しんどい」ってのが武道の苦境だよな。知らなければ諦めも早いのに、知ってるから諦められないんだぜ。
リベ子
千冬が秘密を共有してくれる存在ってのが武道にとって本当に大きいんだね。一人だったら絶対折れてた。
聖夜決戦編の伏線と次の展開
聖夜決戦編が物語全体の中で果たした役割を改めて整理しておきたい。
伏線1:ドラケン不在のマイキー
ドラケン逮捕後のマイキーは、場地・千冬・ドラケンという「近しい仲間の喪失」が重なり、心理的に孤立し始める。これが後の「マイキーの黒化」「内なる衝動」への重要な布石だ。
伏線2:稀咲の次の一手
バルハラとの決戦でもドラケン逮捕という成果を得た稀咲だが、東卍はまだ壊滅していない。彼が次に仕掛ける計画が、関東事変編へとつながっていく。
伏線3:イヌピーの未来
この編でバルハラ側にいたイヌピーは、その後どんな選択をするのか。場地の遺志と自分の感情の間で揺れた彼の答えが、後の展開で明かされる。
伏線4:武道のタイムリープ継続
ドラケンの逮捕は防げなかったが、武道は諦めない。次のタイムリープで「逮捕後の命」を変えることができるのか。この問いが次の行動の動機となり、物語は関東事変編へと進んでいく。
関東事変編については「関東事変編完全解説」でまとめて解説している。
リベ太
聖夜決戦編は「終わり」じゃなくて関東事変への「橋渡し」なんだぜ。読み終わってすぐに次が気になってしまうんだよな。
リベ子
伏線が全部後の編に繋がってるって、改めて和久井先生の構成力すごいね!
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よくある質問(FAQ)
Q1. 聖夜決戦編は原作の何巻から?
聖夜決戦編は原作第7巻〜第8巻にかけて描かれています。具体的には第55話前後から第63話前後が主な舞台です。血のハロウィン編(第4〜6巻)の直後の展開にあたります。
Q2. バルハラってどんな組織?
バルハラは、旧黒龍(初代・九井一が率いた時代の黒龍)メンバーを中心に構成された不良組織です。半間修二と乾青宗(イヌピー)が主軸で活動していましたが、実質的な意思決定は稀咲鉄太の指示を受けて動いていました。東卍と比較すると数の上では優勢でしたが、マイキーとドラケンという二枚看板の前に苦戦しています。
Q3. ドラケンはなぜ逮捕されたの?
クリスマスイブの夜に東卍とバルハラが大規模な集団乱闘を起こし、警察が介入した際に逮捕されました。武道がタイムリープでこの逮捕を防ごうとしましたが、結果的に逮捕を止めることはできませんでした。ただし武道はその後のタイムリープで「逮捕後の命」を変えようと動き続けます。
Q4. 聖夜決戦編でドラケンは死ぬ?
聖夜決戦編においてドラケンは死亡しません。逮捕という結末を迎えますが、命は失いません。ドラケンの死に関わる展開は別の時間軸・別の編で描かれます(詳しくは「ドラケンはなぜ死んだのか」を参照)。
Q5. イヌピーはなぜバルハラにいるの?
乾青宗(イヌピー)は旧黒龍メンバーであり、場地の死後に心に傷を抱えたままバルハラに参加しています。場地への思いと、自分がいるべき場所への迷いの中で行動していました。その葛藤がこの編の感情的な見どころの一つです。
Q6. アニメ2期はどこで見られる?
アニメ「聖夜決戦編」(第2期)はDMM TVやU-NEXT等の動画配信サービスで視聴できます。詳しい配信状況は各サービスでご確認ください。
Q7. 実写映画2作目はどこで見られる?
実写映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編・運命/決戦」もVODサービスで配信されています。AmazonプライムビデオやDMM TVでの配信実績があります(2026年5月現在の情報。配信状況は変わる場合があります)。
Q8. 聖夜決戦編の後はどうなるの?
聖夜決戦編の後は関東事変編に移行します。ドラケン不在の東卍に新たな試練が迫り、稀咲の計画がより大きく動き出す展開が続きます。また武道は再びタイムリープで変えようとした未来の確認に向かいます。
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まとめ
聖夜決戦編は、東京リベンジャーズという物語の中で「悲劇の連鎖」が最も鮮明に可視化される編だ。
血のハロウィン編で場地を失い、聖夜決戦編でドラケンを失う。マイキーは仲間の喪失を重ね、その心に亀裂が生じ始める。稀咲は表から裏から東卍を削り取ろうとする。そしてタイムリーパーである武道は、「完璧には変えられない未来」に何度も直面しながらも、諦めずに次の一手を探し続ける。
この編が東京リベンジャーズという作品で持つ意義は、「英雄的な勝利ではなく、不完全な抵抗の物語」という核心を描き切ったことにある。武道はドラケンの逮捕を防げなかった。それでも彼は折れなかった。そのファクトこそが、読者をこの物語から離れさせない理由の一つだ。
聖夜決戦編をアニメで楽しんだ方も、原作で読んだ方も、この記事が「あの夜に何が起きたのか」を整理する一助になれば幸いだ。次の関東事変編では、さらに大きな戦いと衝撃が待っている。
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